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高血圧治療薬ミカルディスの特徴とは?

ミカルディスはテルミサルタンを有効成分とする、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。
体内でアンジオテンシンIIという物質が増えると、その受け皿であるアンジオテンシン受容体に結びつくと、血管が収縮されて血圧が上がります。
アンジオテンシンII受容体拮抗薬はこの働きを阻害して、血圧を下げます。

血圧を下げる薬にはいろいろな種類がありますが、近年はアンジオテンシンII受容体拮抗薬の人気が右肩上がりにうなぎ上りです。
その人気の秘密は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬には臓器保護作用があることが大きな理由となっています。
単に血圧を下げるだけではなく、腎臓や心臓や脳などの大切な臓器をいたわりつつ血圧を下げてくれます。

超高齢化社会を迎えた日本では、いくつもの病気を併せ持つお年寄りが増えています。
合併症がいくつもある患者さんには薬を処方しにくいのですが、アンジオテンシンII受容体拮抗薬は、臓器保護作用があるので、高齢者にも使いやすいという特徴があり、お年寄りには強い味方です。

ミカルディスはこのような特徴を持つ、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の一つです。
作用時間が長く、およそ24時間効果が持続するので、1日1回の服用で済むこともメリットでしょう。
また、作用時間が長いことから、早朝に血圧が高くなる人や夜間に血圧が高くなる人にも効果が期待できます。

副作用に、頭痛やめまいがありますが、これは血管が拡張することや血圧が急に下がることで起きます。
飲み方を工夫すると落ち着くこともあるし、慣れてくるとこれらの副作用を感じなくなることもあるので、主治医にその旨を告げて相談してください。

飲み忘れに気がついた時は、その時点で服用してかまいませんが、次の服用時間が1~2時間後というような場合は、次の服用まで待ってください。
また、空腹時に飲むと血中濃度が高くなり血圧が下がり過ぎることがあります。
ビスケットでもバナナでもいいので何か食べてから、服用してください。
ミカルディスはそれほど副作用が多くはなく、安全性の高い薬です。
しかし、肝障害がある人は、要注意となっています。

お薬には腎臓で処理される尿と一緒に排泄される腎臓排泄のタイプと、肝臓で処理されて胆汁と共に便として排泄される肝臓排泄のタイプがあります。
ミカルディスは肝臓排泄のタイプなので、肝臓で処理されます。

そのため、肝臓に負担がかかります。
肝障害のある人は、肝臓に過度の負担を与えることになり、肝障害が悪化する可能性があるので、注意が必要です。
肝臓が悪いと言われてことがある人は、健康診断の検査データや、最新の検査データを持参して担当医に見せてください。
また、服用中の薬がある人は、薬手帳も見せてください。

ミカルディスは腎臓や心臓や脳には負担が少ないように作られていて、臓器保護作用がありますが、肝臓にだけはその分、負担を強いているとも言えます。
ミカルディスは2002年の発売なので、もう15年程の歴史がある薬で安全性も確立されています。
しかし、稀に血液検査でASTやALTの上昇が見られたという報告があります。
ミカルディスを服用中は、肝臓障害がない人でも定期的に採血をして、肝機能に異常はないかのチェックが必要です。

また、服用中に目の白目部分が黄色くなったり、顔色が黄色っぽくなったりしていることに気がついた場合は、黄疸が出ている可能性もあります。
できるだけ早く処方した医師に連絡して診察や検査を受けるようにしてください。

それ以外にも、ミカルディスを服用してから体がだるい、疲れやすい、食欲がなくなったなど、何らかの異変を感じた場合も、できるだけ早く医師に連絡しましょう。
これらの異変がある場合には、医師がメリットとデメリットを天秤にかけて対応を考えます。
自己判断で薬を増減すると、思わぬ事態になることもあるので、自己判断でミカルディスの量を加減することはやめてください。

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